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今年最後に

今年もあとわずか
街は新年を迎える準備に忙しそうです。

年末年始は愛護センターでは 犬猫の処分はお休みなのかな、とふと思いました。
でも命が助かる当てのない子たちには
冷たいコンクリートの部屋の中で数日余分に生き延びたとしても
それもまた地獄です。

今年は動物愛護センターのレポートが何回も更新されました。
読むたびに 悲しさ、憤り、無力感でいっぱいになります。


10月の里親会だったと思います。

預かりに興味をお持ちの若いご夫妻と少しお話をする機会がありました。
そのかたは、千葉わんの里親会が
「もっと暗いものだと思っていたけど とても明るいので驚いた。」 とおっしゃいました。
確かに卒業ワンもたくさん来ていて とてもにぎやかな里親会でした。

その方にもお話しましたが、
里親会に出てこられる犬はもう大丈夫なんです。
もう殺される事はありませんから。

仮の家族とはいえ、可愛がられて大切にされ、飢える事もなく、寒さに震えることもありません。
かかる時間の長短は会っても 本当の家族にめぐり合えます。
でもこの再スタートのラインにつける子はほんの一握り、いえ一つまみでしかないのです。

   千葉わんの里親会に来る犬は すべてがセンター出身の犬というわけではではありません。
   しかし、人間の身勝手で命の危機にあった子がほとんどです。


今西乃子さんの 「命のバトンタッチ」 のあとがきにあった数字ですが
平成16年度全国の行政機関で保護収容された犬・猫は 425,436頭
そのうち飼い主に返還されたのは 16,058頭 (3.8%) 
新しく里親に引き取られたのは 16,021頭 (3.8%) 
残り 393,357頭 (92.5%) は 人間の身勝手さによって命を奪われています。

92.5%と3.8% あまりにも違いすぎます。
しかし、3.8%はゼロではありません。
千葉わんやたくさんの保護団体の方々が一生懸命積み重ねて行った結果です。

一人一人できることは違います。
預かりが出来なくても、
周りの人に現状を知らせてください。
避妊・去勢手術の大切さを伝えてください。
家族を求めている不幸な犬や猫がいることを知らせてください。
こんなに偉そうに言っている私ですが、なかなか思うようにならないのが現状です。
しかし、微力ですが来年もなにかお手伝いが出来ればと思っています。

楽観的ではありますが、いつの日かこの割合が逆転するように、
そして収容される犬・猫の数がゼロに近づく日が来ると信じたいです。



ことし一年 「るると一緒に」 お付き合いくださってありがとうございます。
そしていろいろなお願いごとに ご協力頂きましてありがとうございました。
来年もマイペースで日記を続けていかれたらと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。
皆様、よい新年をお迎えください。
by ruruchanY | 2006-12-30 20:05 | 一般
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